同調現象に乗る、躱す(かわす)

人に何か新しいこと提案しよう教えようとする場合「受け入れられるか否か」最大の関心事になる。

いくら良いことでも受け入れられないと始まらない。むしろ嫌われ排除される

余計なお世話と言われずどうすれば歓迎されるかというテクニックの前、そもそもの人の心の変化や反応について押さえておきたい。

同調行動とは?

例えば「人は行列が好きで長時間でも並ぶ」ということ。

環境変化と同調のはじまり

たとえば「黒髪」当たり前とされ、茶髪の様な「染髪」は忌避されていた時期がある。

環境、行列、メディア等から「大勢が評価しているから、良い、正しいに違いない」と考え、安心感を覚え異なる行動に不安を覚える心理から同調行動が始まる。

立ち位置で変わり広がる影響力

打って変わって「茶髪」が流行すれば染めていない者しつこく勧める人が増える。

その後更に「黒髪」が流行ると、今度は他者に「黒髪」要求、強要する人が増える現象がおこる。

一時期の多数決での規則を絶対とする高校での黒髪への染髪を強要するニュースなどが思い起こされる。

自薦(じせん)の用心棒

ひとたび同調を受け入れてしまうと異論が現れないようにする行動をとる。

外部から情報をシャットアウトたり異論を述べそうな人物の影響力を削ぐといった行動「自薦の用心棒の出現」をとるようになる。

他人からの影響

群衆は悪魔的な強さで人を引きつける

歩道で60秒間上を見上げる人の数を1人、2人、3人、5人、・・・、15人と変え、つられて見上げる通行人をカウントしたところ、つられた人は(スタンレー・ミルグラム):

《詳細》

  • 1人 43%
  • 5人 80%
  • 15人 86%

    《詳細を隠す》

お笑い番組の録音された笑い声が流れる番組は、周りから響く笑い声は録音なのになんだか安心して楽しめる(*”▽”)

みんなが同じように考えるときは、

誰も深く考えていないときである。

ウォルター・リップマン

5%?95%?

自分で何を買うか決められる人は全体のわずか5%

残りの95%は他人のやり方を真似する人たちです。

私たちがあらゆる証拠を提供して人々を説得しようとしても、

他人の行動にはかなわないのです。(キャベット・ロバート)

周囲と同じで発展はあるか?

プランの目標」が「現状維持」なら発展はない、幸せになりたいと言いながら「目標が現状維持」なら今以上の幸せは期待できない

イヌイットに対して凍結防止のために冷蔵庫を売ることは、新しい工程開発や新しい製品の発明に劣らないイノベーションである。

イノベーションとは、発明のことではない。技術のみに関するコンセプトでもない。(P・F・ドラッカー

どんなに素晴らしいイノベーションも、その質だけでは足りず、人の心理への考慮が伴ったとき、はじめて具現化する

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