Q.ワードプレスなど、アップデートするのにデータベースのアップデートが必要です。どうすればいいですか?
「WordPress 6.6.2 は MySQL バージョン5.5.5以上が必要なため、更新できません。」
サーバーのデータベースをアップデートする方法は、データベースの種類や使用しているサーバー環境に依存しますが、一般的な手順は以下の通りです。
概要
1. バックアップの作成
データベースのアップデートを行う前に、現在のデータベースのバックアップを作成します。予期せぬエラーが発生した場合に、データを復元するためです。
- MySQL/MariaDBの場合:
- PostgreSQLの場合:
- ひとつのデータベースで複数サイトを登録している場合:
UpdraftPlus等のプラグインでサイトごとのデータベース等をダウンロードする。
2. アップデートファイルの準備
新しいデータベーススキーマやデータを反映させるためのSQLファイルやマイグレーションファイルを準備します。このファイルには、テーブル構造の変更や新しいデータの追加が含まれている場合があります。
- ロリポップの場合:
3. サーバーのメンテナンスモードに移行
大規模なアップデートを行う場合、サーバーをメンテナンスモードにすることで、データベースのアップデート中にユーザーがアクセスして不具合が生じることを防ぎます。
- メンテナンスモード例:
多くのウェブアプリケーションでは、メンテナンスモードの設定が可能です(Laravel、WordPressなど)。
4. データベースのアップデート実行
マイグレーションツールや手動でSQLを実行して、データベースのアップデートを行います。
- 手動SQL適用(MySQL/MariaDBの場合)
- 手動SQL適用(PostgreSQLの場合)
- マイグレーションツールの使用
フレームワークに組み込まれているマイグレーションツール(Django、Rails、Laravelなど)を使ってデータベースを更新することも一般的です。- Laravel例:
- Laravel例:
- UpdraftPlus等のプラグインを使用する場合
- 新たなデータベースで、新たなワードプレス等を作成する(ロリポップの例)
- プラグインでデータベース、その他のをバックアップ・ファイルから復元
- データベース以外はプラグインのバックアップ・ファイルを使わない場合:
- FTPでのコピーが簡単(PC経由よりサーバー内コピーが早い)
- サーバーの自動バックアップ使用時は、バックアップ時期に要注意
- バックアップには運用サイトのフォルダ名を変えておくと安心
- 新たなデータベースで、新たなワードプレス等を作成する(ロリポップの例)
5. データベースの確認
アップデートが正しく適用されているか、テーブル構造やデータが問題なく更新されているかを確認します。問題が発生した場合は、バックアップから復元します。
6. メンテナンスモード解除
アップデートが完了し、問題がないことを確認したら、サーバーを通常の状態に戻します。
7. キャッシュのクリア
アップデート後、アプリケーションが古いキャッシュを使って誤動作しないよう、サーバーやアプリケーションのキャッシュをクリアします。
これが一般的なデータベースのアップデートの流れです。環境に応じて、詳細な手順やコマンドは異なることがありますので、使用しているサーバーやデータベースのマニュアルを確認することをお勧めします。
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