Q.株式会社設立の際の発行可能株式総数ってどれくらい?
まず発行可能株式数とは
発行できる株式総数のことで、定款を変更しない限り、総数を超えて発行できず、これは、株式を発行できる取締役会の権限[1]授権資本制度の濫用を防ぐためです。
上限決める理由
発行可能株式総数を超える株式を発行する必要が生じた場合、事前に定款を変更(株主総会特別決議)する必要があります。
総数はどうやって決める?
大枠としては次の2つの視点で決定します。
1株当たりの株式の金額
- 1株あたりの金額を1~5万円に設定する会社が多い[2]中小企業庁発表
- 1株当たりの価格に上限はなく、1株=100万円も可
例えば1株=5万円の場合
資本金100万円のだったとすると、発行株式数は20株
- 100万円 ÷ 5万円 = 20株
これをベースに発行可能株式総数を決める
- 20株をそのまま発行可能株式総数とする
- 事業拡大の計画に沿って多めに設定する(株主総会での特別決議や変更登記といった手間が省ける)
注釈
1. | ↑ | 授権資本制度 |
2. | ↑ | 中小企業庁発表 |