コミュニケーションと学習の関係
コミュニケーション・スキルを「教える」ということを通してスキルアップさせる。
- 報・連・相(ホウレンソウ)
- 5W2H[1]いつ、どこで、誰が 何を、どうする、なぜ、いくら等
- 起承転結等…
知っいること、実行すること、教える(伝える)ことはそれぞれ異なるスキルとして…いずれにせよ…好きこそものの上手なれ
…楽しいと思えるものは「得意であること」又は「(今は不得手でも)得意になれると思えること」のはず[2]ごく一部の例外を除いて。
たとえまだ得意でなくても、「教えるという立場」を通して、「得意なこと」として「楽しい」と思える意識を育てます。
結果的にコミュニケーション能力が向上するという方法で、次の様なものも引きずられて改善、洗練されていきます。
- 声が小さい
- 何を言ってるのかわからなくなる
- 聞き手の理解に困る表情をみる
「できてないことを高めよう」と思えることで、更に次へのステップへとつながります。改善すべき課題を自ら知ることになります。人に言われて直さなければならないという状況とは大きく異なります。
- 声の質・大きさ・滑舌
- 姿勢・体勢・視線
- ジェスチャーなど
- 困った時のメラビアン的挙動[3]コミュニケーションにおいて、矛盾したメッセージが発せられたとき、行動がどのように影響を及ぼすかという研究(内容など言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合)
こういった練習を通して、PDCA[4]Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4 段階が自然に繰り返され継続しはじめます。日常的に「大きな声で!」などと壁に貼っても改善されなかったことが内部的な力で改善されるようになることを目指します。
教えることで、伝え手、聞き手がどうあるべきかを実感する
効果的な状態とは、心構えができたときとされ、心構えができているというのは次のことが一定の状態にあることです。コミュニケーションが円滑に行われるには、伝え手、聞き手の双方がある程度心構えができていることが必要です。
- 知的に…説明できる知識、聞き手の予備知識
- 精神的に…ストレス、人間関係、自尊心
- 身体的に…暑さ、寒さ、空腹、体調
コミュニケーション能力のアップを図るべき人は、人に教え、確認し、フォローする経験を通して自分の理解と実践能力の向上が実現します。
効果の高いインストラクション
多くの人が次のように言いますが、具体的にどうするかはほとんど聞かないです。
- 繰り返すこと
同じことを同じやり方で繰り返すのではなく、同じことを少し違った状況に適応させ、目や耳など、より多くの感覚が関わるようにしていきます。トレーニングとしてインストラクションの中に課題となる要素をシステムとして組み込むことで、効果が高まります。繰り返すたびに、結果的に頭の中でも実際でも、コンセプトを異なる形で繰り返す(応用する)ことになります。
インストラクションのシステムとは?
自転車にタイヤ、ペダル、チェーン等が欠かせない様に、コミュニケーションの要素を組み込みフレームワーク化したものです。
それについては次項以降で・・・
今回のまとめ
- 準備: 知的、精神的、身体的な準備
- 繰り返し: コンセプトを異なる形で応用する
- システム化: 要素を組み込みフレームワーク化
注釈
1. | ↑ | いつ、どこで、誰が 何を、どうする、なぜ、いくら等 |
2. | ↑ | ごく一部の例外を除いて |
3. | ↑ | コミュニケーションにおいて、矛盾したメッセージが発せられたとき、行動がどのように影響を及ぼすかという研究(内容など言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合) |
4. | ↑ | Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善) |