Q.資本金って1円でも会社できますか?
A.はい。会社設立が資本金1円からでもできます!・・・が・・・
1円でも「運営が可能なら」ですが、ホッチキスひとつ買えないです。
設立後、すぐに何らかの使える現金が入ってくるような場合は可能です。
物の購入だけでなく、次のようなポイントも考慮に入れて資本金を決定しましょう。
①運転資金はどれくらい必要?
- 仕入と支払いのタイミング
- まず仕入れが必要?
- 支払いは前金?仕入れ時?翌月?翌々月?
- 売り上げの入金のタイミングは?
- 現金売り上げ?
- 割賦販売?クレジットカード?・・・翌月?翌々月?
- 定期的な経費の発生は?
- 家賃
- 備品の購入
- 広告宣伝費
- 人件費 など
季節的な事業かどうかなど、業種の形態によりますが3ヶ月から6ヶ月分くらいの運転資金は必要でしょう。また、資本金としての現金以外に、③の銀行融資、補助金、助成金が見込める場合は考慮はできますが、確実性が問題です。
②資本金の信用?
法務局に行くと誰でも簡単に、会社情報、そして「資本金の額」を知ることができます。経営者の人格を知らない取引先はその情報を頼りに会社の信用を判断します。
ここに「資本金1円」と書かれている会社を信用してもらうのは、余程の他の条件が無いと困難でしょう。
③資金調達の予定は?
金融機関などに、創業融資制度などがあります。そういう融資を受けるには自己資金の要件がつけられていることが多いです。
例えば、日本政策金融公庫の新創業融資制度では、自己資金要件があります。
④許認可、供託などに必要な費用
許認可取得に、資本金要件がある業種があります。
(例)
- 建設業(一般) 500万円
- 第3種旅行業 300万円
- 不動産業供託金 1,000万円(分担金だと60万円)
⑤資本金の税負担って?
会社設立から1期目、2期目は、資本金の額が1,000万円以上では税金の特例が受けられなかったり、法人地方税の均等割負担、要は税金が大きくなります。
まとめ
以上をおまとめのうえ、お気軽にご相談ください。